三共堤・丸田沢堤の自然
アカメガシワ Mallotus japonicus (トウダイグサ科)
梅雨時の散策,地面には薄黄色の小さな花が散乱している。一瞬足が止まり,何の花か戸惑う。
こんな季節は足元が気になり,上の方をあまり見ないのでつい見落としてしまうが,多くの木々の花が終わった頃,リョウブと同じようにこの季節から梅雨の終わりにかけて白い花を咲かせる。雌雄異株の植物だが,これは雄花。近くに雌株は見当たらない。
カシワの仲間ではない。葉は大きいが,柏の葉のように大きな切れ込みはない。
一方,新芽は名前の通り赤く,光をかざして見るときれいである。
住宅地に面した散策路脇など,日当たりのよいところがお気に入りのようだ。
こちらは幼木の新芽である。赤いままなら観葉植物にもなりそうだが,残念ながら成長とともに普通の葉になってしまう。
それにしても見事な赤である。