三共堤・丸田沢堤の自然
コナラ Quercus serrata (ブナ科)
コナラ全形
この森の主人である。紅葉ではカエデでには及ばないが,たくさんのドングリを作り,葉を落とす。
コナラの葉
クヌギ同様に,厚手の,しかしクヌギよりはいくぶんツヤのない葉をたくさん抱える。
コナラの樹皮
なにしろたくさん生えているので,縦に深く割れた樹皮はすぐに区別がつくようになる。
春には雄花の花穂が新緑の枝からぶら下がる。
コナラの雄花
コナラの雄花拡大
コナラの果実成熟
コナラの果実
コナラのドングリは,いわゆる「ドングリ」形で,プチプチ模様のおむつをはいている。「ぼうし」とか「はかま」と言われることが多いが。
コナラも,光の加減では黄葉がきれいだ。
コナラの黄葉
コナラの黄葉・落葉
左上から右下への対角線上,どちらもコナラである。コナラは秋に葉を落とさないというが,同じコナラでもこれだけ違う。
風の当たり具合や枝のぶつかり合いで,コナラでも葉は落ちるのだ。
コナラの発芽
コナラの足元を見ると,ドングリから芽が出ている。ドングリは無胚乳種子である。
殻をまとったまま「ヨイショ」と重い頭を持ち上げてくる。思わず応援したくなる。
コナラの発芽
「おむつ」,「はかま」は下に着けるもの。「ぼうし」は上に着けるもの。もともと枝に着いていた側,つまりあのプチプチ模様の「おむつ」が着いている側が子葉に被さっていることになるので,「ぼうし」の方が正しいということか。
コナラの発芽
子葉が開いたところ。奥に芽が見える。