三共堤・丸田沢堤の自然
クリ Castanea crenata （ブナ科）
独特の甘い香りを持つクリの花である。しかし，全部雄花と言っていいだろう。さて雌花はどこに。
小さいものは何でも可愛いものである。後々，触れることも容易にはできなくなるという点では，何かに似ている。
まだ成熟する前の雄花である。何となく人の顔が並んでいるように見えるのは気のせいだろうか。
やはり気のせいだった。ちゃんと開いて雄しべがたくさん顔を見せている。
雄花が並ぶ穂の根元に雌花ができる。地味ではあるが，雌しべがのぞいている。
遠目には赤い実か蕾がついているように見えるが，みな虫こぶである。クリメコブズイフシという，決して一度では覚えられない名前がついている。外来種のクリタマバチらしい。負けずに実をつけて欲しいものだ。