三共堤・丸田沢堤の自然
クワ (ヤマグワ) Morus bombycis (クワ科)
クワの実遠景
クワもあちこちに見られる。6月になると赤い実がたくさん成り,その木がクワだったことを教えてくれる。
クワの葉
クワの葉も特徴的であるが,形がゆがんでいるものも多くある。カイコの餌として有名だが,カイコは自然に生育している葉にとりつくことはできないし,そもそも自然には存在しない。
クワの雌花
クワの雌花拡大
クワは雌雄異株なので,雄花・雌花は別々の木に咲く。花の季節は5月である。この2つの写真は雌花である。何やら虫のようにも見えるが,糸状に伸び先端が分かれているのが雌しべだ。
次の2つが雄花である。雌花と異なり,土台の構造がない。糸状のものが雄しべで葯がついている。
クワの雄花
クワの雄花拡大
クワの実1
クワの実2
クワの成熟した実
熟すにしたがい,果実は赤から黒に近づいていく。
「小カゴに摘んだ」経験がないので,食べ頃がいつかわからない。
動物卵の初期の発生段階で「桑実胚(morula)」という名称が出てくる。外国の人もクワの実に似ていると思ったようだが,ウニやカエルの桑実胚とクワの実とは,あえて文句をつけるほどではないにしても,そんなに似ているとは思えない。