三共堤・丸田沢堤の自然
アカマツ Pinus densiflora (マツ科)
拡大すると,たくさんの花の集合と花粉が見える。
雌花は雄花の先,新しく伸びた枝の先に作られる。1個ないし2個,赤い雌花の集まりがちょこんと顔を出している。これが松ぼっくりになるのだ。
次の写真は雌花を拡大したもの。
そして,前年にできた果実である。秋には熟して種子を飛ばす。
冬の西陽を受け,さらに赤く染まるアカマツ林。多くの小鳥たちがここに集まる。
しかし,この森も松枯れが深刻である。毎年伐採燻蒸処置などが行われているが,収まる気配はない。
その枯れたアカマツに顔を出のが,一口饅頭のようなキノコ,ヒトクチタケ(Cryptoporus volvatus)である。では,このキノコが直接・間接問わず松枯れの一因となっているのだろうか。
これは根拠のないまったくの想像だが,もともとマツ内に共生していた菌が,主のアカマツがダメになったので子実体(キノコ)を形成して他へ引越しをしようとしているのではないだろうか。