三共堤・丸田沢堤の自然
エビガライチゴ Rubus phoenicolasius (バラ科)
エビガライチゴ
この森では木苺の仲間が何種類(モミジイチゴニガイチゴ)かあって,主に撹乱が進みやすい陽当りのより遊歩道脇に出現している。これは比較的日陰の林内を通る遊歩道で見つけた。見事なイチゴがたくさんなっていたが,他の木苺に比べると一番遅い。
エビガライチゴの蕾
最初は木苺がなるとは思わず,このイガイガは何だろうと思う程度。そのため花を見逃してしまった。
エビガライチゴの葉
葉は3出複葉のようだが,先端の葉は他の葉に比べかなり大きい。
全体として他の木に絡むような生育の仕方で,木というより草に近い印象である。
エビガライチゴの葉の裏
葉の裏は白く,葉脈や葉柄にも棘がある。他の木苺類と同じだ。
エビガライチゴの実
1つだけ果実が未成熟だが,萼片はもう開いてしまっている。
エビガライチゴの実2
果実というより,良質な筋子のようだ。もちろん筋子には雌しべの名残りの毛は生えていないけれど。