三共堤・丸田沢堤の自然
カンスゲの仲間 Carex sp. (カヤツリグサ科)
カンスゲ
カンスゲには近縁種がいくつかあるが,ここでは種の同定までできていないので「仲間」として紹介した。オクノカンスゲ,ヒメカンスゲ,などではないだろうか。いずれにせよ2,3種類は生育していると思われる。。
カンスゲ
オウレンが一番早く開花するとばかり思っていたが,このカンスゲの方が早いかもしれない。これも雑草と言ってしまえばそれで終わりになってしまうが,足元の黄色い花穂はまだ肌寒い散策路を和ませてくれる貴重な存在である。
カンスゲの仲間 花穂
上端の茶色の紡錘形が雄花,茎の中程に雌花ができる。
カンスゲの仲間 雄小穂拡大
茶色の紡錘形からは,やがて黄色い糸状の雄しべを出すようになる。雄しべの伸びた雄小穂は,魔女の箒のようだ。
カンスゲの仲間 雌小穂拡大
下の小穂は目立たないが,白い糸状の構造を出すようになり,やがて果実を形成する。