三共堤・丸田沢堤の自然
キッコウハグマ Ainsliaea apiculata (キク科)
キッコウハグマ
オクモミジハグマオヤリハグマなど,「ハグマ」がつく花が何種類か生育しており,その判別がややこしいが,このキッコウハグマはその中でも花の時期が一番遅い。
キッコウハグマ
ハートの形が少し角ばったような,そして葉脈の主脈がはっきり見える小さな葉が,地面の辺りに放射状に広がる。亀甲模様は六角形なのだが,この葉は五角形,にしか見えない。
まだ,夏,他のハグマ類がやっと花を咲かせ始めた頃,キッコウハグマの花芽も茎の先端に姿を見せるようになる。
キッコウハグマ
花びらが15枚,雄しべが3つあるような花に見えるが,実際は,3つの筒状花が1つになったものである。
キッコウハグマ
雌しべの先端が2つに分かれ,錨状になっている。
キッコウハグマ
露に濡れ水滴のついた花びらが,繊細なガラス細工のようである。