ケリグマケラ Kerygmachela kierkegaardi
ケリグマケラ
古生代カンブリア紀の海生動物である。アノマロカリス類と近縁であると考えられており8) ,体長は20cm前後3),4) である。
グリーンランド北部から発見されたもので,いわゆるシリウスパセット動物群1),8) に入る。現在のグリーンランド付近は,カンブリア紀には赤道付近9) に位置していたので,かなり暖かな海に生息していたと思われる。
学名の種小名kierkegaardiは,デンマークの哲学者キェルケゴール(Kierkegaard)からとったものであろうが,その理由はわからない。
ケリグマケラ
ケリグマケラ
ケリグマケラ
頭部の触手はアノマロカリスのように分節化していないが2) ,これで捕食していたと思われる。頭部・尾部の間は11対の鰭状構造を持っている。オパビニアのように,この鰭には鰓と思われる構造が見られる1),2),3),8) 。また,各鰭のある体節状構造には4つの結節状突起がある。尾は1本である3)
ケリグマケラ
ケリグマケラ
ケリグマケラ
眼は複眼で,触手の下,腹側にあり,形状も特異でジェリービーンズのような形状で,体に沿って湾曲している3),4)
決して素早い遊泳者ではないかもしれないが,餌を捕捉するに十分な速度で泳ぐことができた6) ,自由遊泳の活発な捕食者8) だったようだ。
ケリグマケラ
ケリグマケラ
ケリグマケラ
以前の復元イメージとは異なり,口は体の先端ではなく腹側にある3) 。触手の向きや可動性の程度が不明なことを考えると,自由遊泳捕食者というよりは底生のスカベンジャー(腐食性)だったのではないだろうか。
また,葉足類(ハルキゲニアなど)が持っているような脚が存在している2) とされていたが,Parkらの新しい報告ではこの脚について記述されていない3) 。ここでも脚は作成しなかった。また,鰭にあるされる鰓状構造も再現しなかった。
標準標本であるホロタイプ化石でも,尾は1本しかないにも関わらず,2本と推定されていたが,最近の研究では1本となっている3)
製作にあたっては,Budd(1993)1) , Budd(1998)2) ,Park et al.(2018)3), 4) ,The Anomalocaris Homepage5) ,prehistoric-wildlife.com6) ,Wikipedia7 ,ウィキペディア8),9) を参考にした。
2018.1 - 2018.6 製作