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ペルム紀 Permian Period
2億9,890万年前〜2億5,190万年前。
ペルム紀の名称は、ロシア・ウラル山脈近くの地名による。
古生代最後の時代である。ユーラメリカとゴンドワナは1つに合体し、超大陸パンゲアとなった。その大きさのせいで、それまでの温暖な気候は大きく変化し、北側は高温湿潤でありながら乾期もあり、季節変動が激しくなった。一方、南側は寒冷で乾燥化が進み、さまざまな場所で氷河が形成された。内陸部は乾燥化が進んで行った。
それまでの木生シダによる沼沢地の大森林は、種子を持ち、乾燥に対して適応した裸子植物にとって代わり、針葉樹も発展してきた。動物の食性も変化し、植物食の動物も出現、進化してきた。
爬虫類型哺乳類とも呼ばれるグループの単弓類の中で、獣弓類などは体温を一定にする能力、すなわち恒温性を獲得し、体毛も発達させた。彼らは寒暖差の大きな環境にも適応し、パンゲア内部まで進出し、ペルム紀後期における主要なグループとなった。
パンゲアのまわりは広大な海であり、パンサラッサと呼ばれる。大陸沿岸部には珊瑚礁が発達し、魚類や頭足類など、多くの生物に生息場所を提供することになった。
ペルム紀の海では、現生魚類の主要グループである条鰭類が魚類として主役になり、また、オウムガイ、アンモナイト類も発展した。
ペルム紀は最大規模の大量絶滅で幕を閉じることになる。とりわけ海洋無脊椎動物への打撃は非常に大きいもので、大半が絶滅した。
参考文献・サイト:
  1. National Geographics
  2. Pappas S (2013) Paleozoic Era: Facts & Information Live Sience June 20, 2013
  3. Smithsonian Environmental Research Center Forces of Change - Atmosphere -
  4. UCMP - University of California Museum of Paleontolgy - (Legacy Exhibits Online, Tour of Geologic TIme)
  5. International Commission on Stratigraphy - International Chronostratigraphic Chart v 2023/06.
アンモナイト
アンモナイト
Ammonoidea
ディプロアウルス
ディプロカウルス
Diplocaulus sp.
三葉虫
三葉虫
Trilobite