三葉虫 Trilobite
三葉虫 No.1
あまりにも有名な化石生物で,古生代の示準化石である。体長数mmから大きい物で30cm,70cmの個体もいるらしいが,一般的には数cmのようだ。
三葉虫 No.2
一口に三葉虫と言っても,分類上は節足動物門三葉虫綱であり,ヒトで言えば哺乳類という言い方と同じレベルである。それでも,形態上の多様性は哺乳類ほどではないと思われる。
下位分類としては8から10の目,150科以上,5,000属以上,種は20,000種以上記載されているようだ。
三葉虫 No.3
外部形態は,頭部,多くの体節からなる胸部,体節が融合した尾部からなる。よく知られているように,これで「三葉虫」と言うわけではなく,縦に中央,左右と3つの葉状構造に基づいている。
頭部には,複眼,触角,そして下面(腹側)にはhypostomeと呼ばれる口器(とその前方の胃)がある。つまり,口は頭部にあるけれど後を向いており,食べたものは前方の胃に送られ,その後Uターンするように後方に送られるということだ。
三葉虫 No.4
歩脚の基部は細かな棘が多数内側に向かって生えていて,これが「歯」の役割をしていたかもしれない。つまり脚で餌を砕き,つぶし,細かくした食べ物を口の方に送る,というわけだ。
食性も多くは底生の肉食,腐肉食(スカベンジャー)だったのではないか思われる。脚でオットイア(Ottoia)などを捕食していたのかもしれない。
三葉虫 No.5
脚は,根本で2つに分岐する二分肢で,内側(上側)の鰓肢と外側(下側)の歩脚から構成されているが,化石として残っているのは少ないようだ。
節足動物の血色素はヘモシアニン系なので,酸素を結合していれば(それほど鮮やかではない)青色になる。そういうことで,今回も鰓は青色にした。
三葉虫 No.6
頭部はいくつかのパーツに分かれていて,特に,librigena(free cheek)は脱皮時や死後,中央のglabellaから外れることがあるとのこと。そこで今回はlibrigena部分の色を変え,ツートーンカラーにしてみた。
三葉虫 No.7
今回のフェルティングでは,オーソドックスな形態のプティコパリア目(Ptychopariida)ないしはプロエトゥス目(Proetida)をイメージして作成した。プティコパリア目であればカンブリア紀からオルドビス紀,プロエトゥス目であればオルドビス紀からペルム紀の三葉虫ということになる。
今回の作成では,"A Guide to the Orders of Trilobites1) "を参考にした。
2017.1,2 製作
三葉虫 展開図