ネクトカリス Nectocaris pteryx
カンブリア紀中期の海水生動物で,体長は大きくても70mm程度。凧状の体に眼柄つきの2つの眼,一対の触手,外に向かって口が広くなっている漏斗,といった形態上の特徴を持ち,一見したところイカの仲間のように見える。カメラ眼を持ち,漏斗からの水流で推進力を得ることができたようだ。
ネクトカリス No.1
軟体動物の祖先グループに該当し,頭足類(Cephalopod)と近縁で,海底付近を自由遊泳する,捕食者かスカベンジャーではないか,と考えられている。
以上,Royal Ontario Museum(ロイヤルオンタリオ博物館)1) の"バージェス頁岩(The Burgess Shale)"2) を参考にした。
ネクトカリス No.3
ネクトカリス No.2
最新の復元図も,"バージェス頁岩(The Burgess Shale)"2) の"化石ギャラリー(Fossil Gallery)"3) で見ることができる。
Smith(2013)4) はフリーで読めるのが要約のみだが,化石写真やCG復元図5) は参照可能だ。CG復元図はblender6) のフォーマットである。
ネクトカリス No.4
Wikipedia7) ,ウィキペディア8) にあるように,当初は,エビなど節足動物と,脊索動物がくっついたようなものと考えられていた。他の動物たちも含め,研究が進むほど,「カンブリアの怪物」たちが「怪物」でなくなっていくように思える。もちろん,現在の復元図でも,まだまだ奇妙ではあるが。
ネクトカリス 展開図
触腕の少ないイカ!と思ってはいけない。漏斗のような筒状構造をフェルトで作るのは大変である。シートにしたものをクルッと丸めればいい,と言うほど簡単ではない。鰓(左右2ヶ所の吸水口みたいなところ)にも注目して欲しい。眼は,なかなか愛嬌がある。
2015年3月製作.