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ヴォークシア Vauxia gracilenta
（ワウクシア）
ヴォークシア No.1
ヴォークシア・グラキレンタ（Vauxia gracilenta）は、カンブリア紀中期のバージェス頁岩から発見された海綿動物の一種であり、Charles D. Walcottによって最初に記述された 1), 2)。
円筒形ないし長い円錐形で、単純に１本の場合もあれば枝分けれた構造を見せるものもあり、高さは8cm程度である 1), 2)。他の多くの海綿同様、海底に固着し、海水中の有機物をろ過して生活していたと思われる 1)。
ヴォークシア No.2
ヴォークシアは当初、六方海綿綱（Class Hexactinellida）に位置づけられたが、後に普通海綿綱（Class Demospongiae）に移されている 1)。
属名の"Vauxia"は、カナダのYoho国立公園にあるVaux山にちなんで名付けられたものだが、Vaux山も人名（William Sandys Wright Vaux ）がもとになっており 1)、ここでは「ヴォークシア」と表記することにした。
2023年5月 - 6月 制作
参考文献・サイト：
  1. Vauxia gracilenta - The Burgess Shale (Royal Ontario Museum)
  2. Walcott CD (1920) Cambrian Geology and Paleontology IV, No.6 Middle Cambrian Spongiae. Smithsonian Miscellaneous Collections 67(6): 261 – 365.