オルドビス紀^{2), 4), 5)}、約4億8000万年前 ³⁾に生きていた原始的な脊椎動物で、サカバンバスピスと同じく、無顎魚類の翼甲類に分類されている（無顎上綱翼甲綱、Class Pteraspidomorphi） ²⁾。

体長はせいぜい15cm程度 ^{1), 3), 4)}で、体前半部と頭部が背腹２つの皮骨からなる盾状構造で保護されている。この構造は体を支える役割も果たしていたかもしれない ⁴⁾。

２つの盾状構造の間には隙間があり、その体側の隙間には鰓裂と思われる構造と、前方に眼がある ^{2), 4)}。

無顎なので、口を開けて泳ぎ、口に入ってくるものを濾過する濾過食生であろう ⁴⁾。砂状の浅海底に散在する岩や小石などの下に隠れるようにして生活していたとも考えられる。

化石には体後半部が欠けているので、尾の構造については不明である ¹⁾。

恐らく泳ぎは上手ではなく、尾や頭部もクネクネ左右に振るようにして前に進んでいたと思われる ⁴⁾。