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ケファラスピス Cephalaspis sp.
ケファラスピス No.1
ケファラスピスは、絶滅したクレード骨甲類(Osteostraci)の中の属の1つで 4)、いわゆる「甲冑魚、ostracoderms」の一種ある。骨甲目は、シルル紀初期 4)あるいは後期2)からデボン紀後期2), 4)に生存していた無顎類で、顎口類(顎を持った脊椎動物)の姉妹グループと考えられている 2)
ケファラスピス No.4
代表種Cephalaspis lyelli の標本は、『地質学原理』で知られるSir Charles Lyell(チャールズ・ライエル)が大英博物館に寄贈したものである 7)C.lylli は彼にちなんで名付けられたものだ。
馬蹄形の頭甲(頭部装甲、head shield)とその側方の角状突起が特徴である 2), 4)C. lyelli は、体長約25cmで、その頭甲は全体長の約1/3である 6), 7)
ケファラスピス No.2
頭甲の背面には、中央に眼と、感覚器あるいは電気器官と考えられる頭蓋が凹んだ部分、中央部に1つと側方に1対、がある 2), 4), 6)。この領域は硬骨魚の側線と相同である 2)
ケファラスピス No.5
1), 2),4), 6)や、いくつかの対をなした鰓2), 4)は頭甲腹面に開口している。
ケファラスピス No.3
胴の中央に隆起部があり 2), 6)、前方背鰭が組み込まれているかもしれない 2)。後方背鰭はかなり後方にある 6)
尾鰭は異尾、すなわちサメのように上側が大きい 2), 6)。胸鰭は大きく発達し、パドル状である 6), 7)。腹鰭、尻鰭はない 6)
ケファラスピス
口が腹面に開口し、平べったい体型から、水底面を這い回り、水底の有機堆積物やそこに生息する小動物を捕食していたのだろう2),3)
眼は背面に、口は腹面にあることから、摂食に眼は使っておらずむしろ防御に使っていたのだろう。当時の捕食者の餌となっていたのかもしれない 5)。実際、大型の棘魚(Spiny Shark, Acanthodians)の体内から消化途上の骨甲類頭部が見つかっており、彼らの餌になっていたのだろう3)
ケファラスピスは、淡水性、あるいは汽水域や沿岸部に生息していたようだ 2), 3)
2017年3月 制作
参考文献・サイト:
  1. Allis Jr EP (1931) Concerning the mouthopening and certain features of the visceral endoskelton of Cephalaspis. J Anat. 65(Pt 4): 509–527.
  2. Carlsson A (2006) Description of a new osteostracan species from Ukrainewith a brief analysis of the interrelationships of Scolenaspida. Uppsala University.
  3. Denison RH (1956) A review of the habitat of the earliest vertebrates. In Fieldiana: Geology; Vol.11 No.8. Chicago Natural History Museum. Chicago.
  4. Janvier P (1997) Osteostraci. Version 01 January 1997 (under construction). in The Tree of Life Web Project
  5. Prehistoric Wildlife
  6. Stensiö EA (1932) The cephalaspids of Great Britain. British Museum (Natural History). London
  7. White EI (1958) On Cephalaspis lyelli Agassiz. Palaeontology 1(2): 99-105.