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フェルティングで再現した古生代水生動物の世界へ ようこそ
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はじめに Introduction
約5億4300万から約2億4800万年前,先カンブリア時代以降の地球の歴史,すなわち顕生代の半分がこの古生代である。
多細胞生物の爆発的な多様化によりほとんどの生物の門(Phyllum)が形成され,巨大な大陸の分裂と離散,そして再集合による別の巨大大陸の形成が行われた時代。その間,生物は陸上に進出し,昆虫は空も飛んだ。そして,90% もの種が絶滅して古生代は終わった。
生物の形態形成に関わるホメオティック遺伝子群などは古生代に入るまでにすでにその祖先型が作られている。これら形態形成に関わる多くの転写調節遺伝子群が重複し,変異し,使い道が変更され爆発的な形態の多様化が起こったのが古生代の始まり,カンブリア紀である(例えば,Peterson(2000) 1)),Holland(2015) 2)などを参照)。現代の我々からすると奇妙で奇抜としか言い様のないカンブリア紀の動物群ではあるが,左右相称,体節構造,頭部から尾部への消化管の貫通と感覚器の頭部への集中など,基本的な体制は現生生物と何ら変わりはない。
paleozoic aquarium
これは個別に撮影したフェルティング作品の写真からカンブリア紀の海を想像して描いたものであり,カンブリア紀は時代も長く地域によって見つかっている化石の種類も異なるので,ここにあげた7種を同時に描けるような場面は,実際には存在しなかっただろう。
地球環境は生物からの作用によって大気に酸素を蓄え,それがオゾン層を形成し,遺伝子DNAに致命的な損傷を与える可能性のある太陽からの紫外線を遮断,生物の陸上進出を可能にした。重力や乾燥への対応,生殖方法,食性,体制の変更など,多くの課題があったはずであり,冒険をする必要もない,馴れた水界で生きていけばいいものを,生物は挑戦を楽しむように陸上に這い上がっていったように見える。その時も,たくさんの転写調節遺伝子群の冗長性を重複によって増やし,巧みに使い回しをして見事に陸上進出に対応したのかもしれない。
生物の陸上進出という一大イベントが行われた古生代ではあるが,あえて古生代の水生動物に注目し,これをフェルティングで再現しようとしたのがこの水族館である。
言うまでもなく古生代の生物はすでに絶滅しており,その姿は化石などをもとに再現するしかない。科学的研究の知見を参考にしながら,不明なところは現生生物の姿と(勝手な)想像力で補い,水を循環させた水槽の中に入れることはできないので,背景等はコンピュータの力も借りて展示している。
古生代の概要については,Berkeley Natural History Museums 3),LIVESCIENCE - Paleozoic Era: Facts & Information 4),Wikipedia 5),ウィキペディア 6), 7)を参考にした。
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